カーテン・コール
おはよう!
朝4時に何してるんだい?
で、つい一昨日合格発表があって、めでたく(めでたく)志望学科に合格した。
やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(首を振り回す)(首を振り回す)(首を振り回す)
これを書いている今、実は上空数百メートルにいる。死んだわけではない。合格発表を見るや否や「40分で支度しろ」と言われ、その足で飛行機に載っているからだ。準備の時間は本当に40分しかもらえなかった。
行き先は北海道。もともと後期試験で北海道大学を受けるために旅券自体は取っていて、それを無駄にしてたまるかと電撃旅行が発表された。なにこのスピード感。
思い返してみるとつくづく己の凡人性を思い知らされる1年間で、月とか週を単位にして予定を立てるのをよくやったが、それを守り切ったことは一度もなかったし、計算ミスはとうとう最後まで無くならなかった。京大の和訳問題では『望遠鏡』が書けずひらがなで出した。アホ。
この先もそれなりの難関が待ち構えてることを考えるとちょっと気が遠くなるが、今のところは喜んだり跳ねたりしておこうと思う。イエイイエイイエイイエイ!(首を振り回す)(首を振り回す)(首を振り回す)
このブログは浪人の俺が憂さ晴らしをするためのものなので、この更新を以って最終回になる。この記事が更新された瞬間、分単位でジャスト1周年を迎えるはずで、なんとなくキリがよい。こういうの好き。
とはいえ、なんとなくブログがあると楽しいので気が向いたら新しいのが作られると思う。そのときはツイッターとかで言う。
ともかく俺は数週間のうちに東京を出てしまうので、近々会ったり話したりしましょう。この1年間話し相手の大半が犬か家族だったので会話スキルが赤ちゃんになっていて、できればリハビリに付き合ってほしい。
最後に、こういうときにしか使い所のない画像があるのでそれを貼る。
でも、こっちの方が気持ちは近いな。
(おしまい)
真の男はどうぶつを積め
よく来た。
まずはインストールしろ。
そして何戦かしろ。
ASAPでやれ。
やった?
ほんの数戦のうちに、ゲームの単純さ、複雑さ、潜在するカオス、秩序の形成、ヤギ……そういった要素に気がついたはずだ。
今回のテーマは今最高にアツい対人ゲーム
『どうぶつタワーバトル』だ。
インストールを終えたおまえは、アプリを開く。
その瞬間、おまえの自我はサバンナに飛ぶ。
サバンナはおそろしい世界だ。
生き抜くためには、勝たねばならない。
水、食糧、女、権力、ドラッグ……
持つ者と持たざる者を分かつための闘争。
広漠たるサバンナ。雨季とか乾季。ヤギチャン。
それが『どうぶつタワーバトル』の世界観だ。
プレイヤーは皆、どうぶつを積むうちにそうした不文律を理解し、カバを重ね、シロクマに泣く。戦いの日々の中でおまえはタフネスを獲得していく。
ユダヤ系のタヌキに悪徳ローンを強いられ、拝金スローライフに勤しむおまえはもういない。どうぶつは積むものであって、媚びたり、アイテムを渡したりする対象ではないのだ。
理性によって野性を制し、その純度によって勝敗を決する。『どうぶつタワーバトル』の本質が"人間賛歌"であることに、おまえは遠からず気づくはずだ。
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🐘🐘 🐘
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今のゾウは場面転換の意味だ。
何はともあれ『どうぶつタワーバトル』はたいへんにおもしろいゲームなので、ぜひやってみて欲しい。
おれは立場上ゲームにかまけていられず、43度の湯に浸かってるときしかプレイできない縛りが課された。
(ジップロックで包まれたスマホは操作性が最悪で、しばしばトナカイの扱いをミスる)
そんな訳でおれはゆでダコになりつつ戦歴を積み上げている。
その中で気づいた事項を書き残すので、どうぶつ戦士諸君は参考にしてもらいたい。
とはいえ、実は先達のブログが存在し、筆者は皆狂人級レートを持つ強者である。
下記のブログの内容と重複する内容は基本はしょっていくので、できればこちらを先に読んでもらいたい。
【DTB】どうぶつタワーバトル 高レートを目指すコツ : カリウムのゲームブログ
『どうぶつの森』ではなく『どうぶつタワーバトル』やってくれ - おいしいそうなケーキ
どうぶつタワーバトル
①重心を考えろ
初心者を脱出するために何より大事なのが、重心に対する知識である。
力学の観点から言って、大きさのある物体が静止するためには2つの条件が必要だ。
(A)外力がつり合っている
(B)モーメントがつり合っている
Aは比較的わかりやすいだろう。
すべての物体には重力が働き、触れている物体からも力を受ける。
上下左右向きのそれぞれの力が、ちょうど打ち消しあっていなければどうぶつは動いてしまう。
問題はBの方だ。
なんのこっちゃと思うだろうが、こういう問題をやった経験を思い出してもらいたい。
要するにモーメントとは
「(ある点からの距離)×(その点にかかる力)」を示す用語で、時計回りに回す向きのモーメントと、反時計回りに回すモーメントがつり合っていないと、物体は回転をはじめてしまう。
よって「棒が静止してるとき、Aはいくつ?」という問題なら、
10×40+A×20=10×10+20×30を解けばよい。
これを意識しないとどうなるか?
おまえのどうぶつ塔はあっけなく崩れ、頂上に置いたパンダはゴロンゴロンと落ちていく。
これを防ぐために、重心の知識が必要なのだ。
実は、どんな大きさの物体であれ、重力はその重心の一点に作用すると考えればいいことが知られている。
「(ある点からの距離)×(その点にかかる力)」
の、「ある点」を「重心」に置き換えて考えよう。重心から重心への距離はゼロ。従って、重力由来のモーメントがゼロとして考えられるのだ。
こうなると、状況がいくらか簡単になる。
重力のことは忘れ、他物体から受ける力だけを考えて、重心を基準としたモーメントがつり合っていればそれでOKだ。
まだなんのこっちゃ色が消せないので、もっと単純化する。
「重心から等距離にある点に、同じくらいの力をかける」
これが意識できれば、おまえのどうぶつは格段に安定度を増すだろう。
必要以上に小難しくなったので、初手にこれを書いたのを今後悔している。
でも置いたどうぶつはもう動かせない。
それがサバンナ。
②どうぶつの特性を学べ
特性、と一口に言っても色々ある。
上述した重心ももちろんその1つだが、ここでは特に「置き方」について記述したい。
たとえば、
《初手にゾウを引いたら8割勝ち》
と言われてピンと来るだろうか。
これは「5象」と呼ばれるテクニックで、5回回転ボタンを押した象はなぜか平面に直立する。ウワースゴーイみたいなヌルい気持ちでうかつに触れてはいけない。自分の手番が来て、適当な行動をとった瞬間、新たな外力によってゾウのつり合いは崩れ、おまえのどうぶつはあっけなく弾き飛ばされる。
上位サバンナ戦士のコミュニティでは各どうぶつごとの5象対策法が研究されつつあるそうだが、いずれも高難度の技術が要求される。安定してゾウを躱すことができるのは、一部のどうぶつだけだ。
《初手5象は魔技》
これを肝に銘じてほしい。
次に把握すべきは、各どうぶつの「縦積み」が可能なポジションである。
(▲この虎が縦積みの成功例)
たとえば終盤、直前に相手が置いた部分以外に置き場所が無いような、積み合いシチュエーションは頻繁にみられる。画像もその一例だ。
そこで活躍するのが「縦積み」である。
縦積みを成功させれば、次ターン相手は超狭いゾーンへのズーツミング(どうぶつを積むこと)を要求される。事実、画像の後対戦相手はあっけなくミスズーツミング(どうぶつを積み損なうこと)し、サバンナの肥やしになった。
「2虎」(2回回転ボタンを押したトラを直立させるテクニック。別名イエッタイガー)を筆頭に、どうぶつ直立テクニックはもっとも研究が進んでいる分野のひとつである。
もし相手がそうしたテクを披露してきた場合、ぜひ吸収して自分のものにしたい。
最後に、ウミガメについて。
終盤において真価を発揮するのが「ヤギチャン」「シロクマ」そしてウミガメだ。
シロクマは構造が正三角形に近く、重心も安定しているので置きやすい一方で、その上には積みにくい。ローリスク・ハイリターンなトラス構造を有しているからだが、ヤギチャンとウミガメは単純にその小ささが強い。
(ヤギチャンの正式名称はヤギであるが、小さくかわいらしいのでヤギチャン呼びが精神的に正しい)
軽いのでタワーに対する負荷も小さいうえに、とした隙間に入り込むことも可能。その分他のどうぶつに比べ無茶な位置に置きやすい。
しかしウミガメでそれをされたなら、逆に利用できることがある。
このヒレがミソだ。
ヒレが上向きになって置かれているとき、ラクダのコブや四足の股のようなスキマにヒレを差し込むように落とすことで、見かけ以上の強度を得ることができる。
凹凸の合体によって安定を得ることから、おれはこの技を「国産み」と呼んでいる。
この他にも、おまえは数多の戦いの中で多くの技を受け、吸収するだろう。
それがサバンナ戦士としてのおまえを強くする、真なる牧草なのだ。食め。タフになれ。
③高所恐怖症になれ
「不安定そうだが高所にある」
「いくらか安定してそうだが低所にある」
このときおまえが選ぶべきは、前者だ。
サバンナでの物理法則が現実と同じであることを前提とした理論ではあるが、高所から落としたどうぶつは、見かけ以上の運動量を保持している。おれはこれを経験から学んだ。
これつまり、落下の際、付近のタワー構造に対し想像以上のインパクトを撒き散らすという意味であり、想像していなかったタワー崩壊を招く。
高い距離から落とす行為は、それだけでリスクを孕む。ぜひ覚えておいてもらいたい。
④シャドバ勢に気をつけろ
爆発的ブームが巻き起こり、現在進行形で研究が進むサバンナにおいて、「知識」がおまえのマグナムになることは前述した通りだ。
ならば上位プレイヤーを多く擁し、密接なつながりを持つコミュニティがあれば脅威になることは言うまでもない。
そんな集団が実在するのか?
する。
デジタルTCG『シャドウバース』からの移民である。
アグロとかナーフとかコントロールといった用語であったり、やたら攻撃的な登録名など、シャドバ勢であることを識別すること自体は難しくない。
彼らは情報を共有しあい、常に最新の情報を入手しているため厄介だ。良い意味で歴史の浅いゲームなので、「5象」のような魔技がいつ発見されるかわからないし、無知のために食われるのはおまえだ。
こうした技術としては、特定のどうぶつ・斬新な角度・偏執的位置取りによってどうぶつをステージの端にひっかける「拡張」がその好例である。
これを活用されると、追い詰めたはずがなんかすごい奇手で躱された…みたいなことが十分に予測できる。シャドバ勢、ないしはオタクくさい名前の相手と当たったら、真っ先にステージ端をつぶすことをお勧めする。
(▲べつに悪質なコラとかではなく、拡張をマスターした戦士が戦うとこうなる。らしい。)
……と、だいたい書ききった。
けっこうな文量になったが、実際に戦に臨んだ戦士にとっては(明文化されてないにしても)当然のことばかりが書いてあったかと思う。
繰り返しになるが、『どうぶつタワーバトル』は面白い。
命を削った長風呂が必要なおれにかわって、どうぶつグランドマスターを目指す同胞が生まれれば幸いである。
今現在この文も臨死長風呂によって書かれていて、そろそろ死にそうな気がする。
まだまだ語りたい話題は尽きないが、ここで筆を置こうと思う。
タフになれ。
(おしまい)
健全な精神は健全なiPodに宿る
……って本当ですか?
我々取材班アマゾン奥地……
▲神秘へ……
「本当です。」
本当らしい。なぜだろうか?
我々取材班さらなるアマゾン奥地……
「音楽を聴く行為は、聴覚的娯楽であると同時に関連コンテンツの追体験でもある。不健全な、即ちオタク要素にまみれたiPodは精神のオタク性を保つはたらきがある。」
???わからない???
もっと詳しい解説が欲しいのに。
我取班更々ア奥……
「私がお答えしましょう」
識者がいたので、訊いた。
以下はその概略だ。
人間は忘れる生き物である。
幼少期の記憶から今朝見た夢まで分け隔てなく、少しずつゆっくりと忘れていく。
しかし当然例外はある。自分の名前や住所を忘れる人間はまずいないだろう。
この差は何か?
それは「復習」である。
こういうのを見たことがないだろうか。
このグラフは忘却曲線といって、昔のなんか偉い人がなんか調べた結果である。
赤が何もしなかったときの定着度合いで、復習するごとに上へ上へとアップグレードされていくのだ。たぶん。
俺の知識はわたあめのようにフワフワとしているが、それでも読み取れることはある。
『たくさん復習すると、だんだん忘れにくくなる』だ。
ここで、「復習」効果を持つ行為が意外とたくさんあることに気をつけたい。
名前を呼ばれるたび、持ち物に名前を書くたび、あるいは家の表札を見るたびに自分の名前の記憶は刷り込まれていくのだ。
ものごとを記憶する方法は、オレンジペンと赤い下敷以外にもたくさんある。五感がもたらすあらゆる情報を介して、記憶は繋がっているのだ。
本題に入る。
まず円グラフを見てもらおう。
俺の音楽プレイヤーにおける、オタク関係とそれ以外の比率である。
はい。
多いな〜 与党じゃん
こんな調子でオタク濃度が非常に濃いことが見てとれる。
毎日、往復の通学路と昼休みで都合3時間くらい音楽を聴いているので、単純計算だが俺の脳は毎日2時間15分もの間オタク聴覚奔流に晒されていることになる。
このとき発動するのが、前述した忘却曲線の原理だ。
意識・無意識に関わらず、関連した情報を知覚することには復習効果がある。
この原理のもと、オタク音楽を聴くことは即ち脳のオタク野を刺激することであり、オタク皺をより一層深くするものだと換言できる。できてしまう。
バンドの名前/作風/メンバーのプロフィール程度の情報としか結ばれていない音楽、あるいは、他のコンテンツと関係していない音楽を聴く分にはこの現象が生じない。仮に生じたとしても、無視して差し支えない程の効果だろう。
【忘れる量】<【覚え直す量】の関係が成立した瞬間、その記憶は不動のものになる。
音楽を通して復習することは、右辺だけを恒常的に肥大させることと同義であり、日常に溶け込んだ装置がオタク記憶を永劫のものにする。怖…
▲「恐怖」のイメージ
ところでアマゾン川にはピンク色のイルカがいる。
淡水×ピンクで存在の謎さは二乗され、ティラピアとかと合わさりアマゾン川への恐怖は最高潮に達する。
やっぱアマゾン川が一番怖い…
(おしまい)
無職 vs TOEFLibt
???????????????????????
わけあってTOEFLibtを受けたので、所見とか注意点をかきのこします。
今回の記事に面白みはない。
1.TOEFLibtはまず何?
Test of English as a Foreign Languageの略で、名前の通り英語学習者のためのテスト。
留学するに足る英語力があるか?を測るのが主な目的で、問題の傾向もそれに倣っている。
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能すべてが要求されるのでこれで高得点が取れるならどこ行ってもOK!留学行けドンドン行け!みたいなテストである。
以下、各セクションについて解説する。
2.リーディング
700語くらいの文章を読んで選択式の問題に答えていく。
1つの大問につき小問が14問くらいで、全体で大問が3~4つある。
解答時間は大問あたり20分。
文章の難易度はそこまで高くない。センターより難しいが国立二次よりは易しい。
……と書いてもメイン読者層に届かないので比喩を使う。
中型犬と殴り合う俺を想像してくれればよい。
▲一般的な中型犬のイメージ
普段ライオン狩りの訓練をしている手前、おれは理論上満点とれるはずだが問屋だ。
①内容がやたらアカデミック
前述のとおりTOEFLは留学の資格を示すためのテストだ。
そのため読まされる内容も大学の講義で出るようなものになる。
おれが受けた回ではメキシコの芸術史とか読まされた。
その分日常生活レベルを逸脱した語彙が登場することも多く、予備知識の有無が読解精度に大きく関与することになる。
この対策として、中学~高校レベルの知識を英語で入れ直すべき!とか言ってるサイトもあるが……時間が無限にある人なら有効である。
②時間がない
中型犬を倒す自身のある、腕っこきの読者もいるだろう。
しかし4匹連続で、時間制限もある中ではどうだろうか?
実際のところ1文20分の縛りはかなり忙しく、かといって斜め読みすると誤答フェスティバルで死ぬ。柴犬にビーフジャーキーを与えたことがある諸君は、やつらの咀嚼速度をご存知だろう。
③テキストに書き込めない
これが正直一番つらい。
TOEFLの問題はすべてパソコンに表示され、解答も専用ソフト経由でやる。
アッ固有名詞出てきた!〇で囲って見返しやすくしよう!みたいな狡い手が封印され、余計に解答時間を消耗するはめになる。そうしてる間にも柴犬はビーフジャーキーを咀嚼していき……
3.リスニング
無理。
大学の講義や教師との会話なんかを聞いて、問題に答える。
音声は最長5分くらいで、その間に要点をメモっていく。
メモ用の筆記具は支給されるのでごあんしんだ。
これはもうほんとに無理だった。小学4年生のとき、南国の海中でゲロ吐いたら大型魚がついばみに突進してきたことがあって、それを思い出した。突進する南国魚=英語音声に対して俺は無力であり、ハナクソの数値化みたいな点数をとった。
4.スピーキング
「身近な話題に関して自分の意見を言う」問題と、
「文章を読み、それに関する会話を聞いて要約する」問題がある。
俺のリスニング力は海中ゲロ小学生であり、とっさに英語を喋れもしないのでオレオマエトモダチ並みの構文になった。それでもリスニングの倍くらい点が取れたので、とりあえず声を出しておけばなんとかなるのかもしれない。
5.ライティング
これが一番できた。
スピーキングと同じく、完全に好き勝手書く問題と複合型問題があり、どちらも250語くらいの英文を書く必要がある。
「わたしはこうだとおもいます。りゆう3つあります。まずは~」みたいな文章が書ければ十分で、リーディングに比べると随分人道的な制限時間なので比較的ゆとりがあった。
6.その他注意
①身分証明書を確保せよ
国際的に通用するスコアを発行するテストなだけあって、身分証明などのセキュリティはやたら厳しい。パスポートや免許証など顔写真と現住所が同時に書かれた、オフィシャルなものが必須である。
しっかり有効期限内である必要があり、俺は泣きながらパスポート再発行手続きをした。
②日程にゆとりを持て
TOEFLの会場は案外少ない。
スコアを提出せにゃならんかった俺は大急ぎで受験する必要があり、泣きながら始発に乗って宇都宮に行った。当然都内にも会場はあり、2ヶ月くらい前に受験手続を済ませてばよりどりみどりだったろう。
デッドラインでサーフィンしたがる人間はこういうところで地獄を見る。
一通り話したけど
DUOくんなんかいいたいことある?
なんだこいつ…
(おしまい)
でもサトシは老けない
「ピーピカピー」
?
…………………………!!?!!?!
???????????????
???????????????
!!?!!?!!!?!!?!?
??!!!?!!!?!!!!?
「ピーピカピー」
うわやっぱり喋った!
今、すぐ隣にピカチュウがいる。
そいつが突然ブログのタイトルを読み上げたので、 俺はすごく驚いている。
わざわざピカチュウを用意したことからも分かる通り、今回はポケモンの話だ。
最近、知らないポケモンが増えた。
これは大変なことだ。
なにせ俺はかつて、泣く子も黙るポケモン少年だった。シンオウ地方を駆け、イッシュ地方を巡った。俺自身がポケモンとなって闇のディアルガを倒すこともあった。悪の大魔王を倒すと基地はサメハダ岩に移った。シンオウ地方にいる俺は、木に埋まったまま動けない。
そんな俺が、今や、という訳だ。
さて、このブログにたどり着く人間の大半は98年生まれ。世代として直撃するのは『ダイヤモンド・パール』だろう。
俺のいた学校では所有する100Lvポケモンの数≒オスとしての強さだった。「100レベ何匹持ってる?」は名刺交換のかわりになった。
そんな『ダイヤモンド・パール』発売の2年前、ポケモンシリーズに新たな潮流が生まれている。
『ファイアレッド・リーフグリーン』の発売だ。
これは所謂リメイク商法というやつで、新作→マイナーチェンジ→旧作リメイク→新作…というポケモン界の黄金サイクルは今なお続いている。
勿論ターゲットは初代、つまり『赤緑』を遊んだ世代。一旦ポケモンを卒業した彼らを、カントー地方に引き戻そうという試みである。
「ピッカ!」
ピカチュウが鳴いた。
内容が核心に迫りつつある証拠だ。
……初代世代ってめっちゃ年上って感じしない?
感じというか、もうこれは事実だ。
事実(リアル)。
「ピカピ」
『サトシ』と同じ発音でピカチュウも復唱してくれた。赤緑のゲーム画面を見てほしい。
白黒じゃん!
中開けたら火打ち石とか入ってるでしょ。
我らがDSは当然カラーだし、画面が2つで2倍すごい。(簡単な計算だ)
そう。今をときめくダイパ世代にとって、初代世代など化石。干物。歩くミイラだ。
「カピカピ」
ピカチュウもこう言っている。
……でも、こんな事実がある。
最新作『サン・ムーン』が発売されたのは去年だ。
あれ???????????????????????????????????
なんか一緒じゃない???????
かつて俺たちが「おっさん(笑)」みたく見ていた場所に、今俺は立っている?????????????????????????
………………。
なんだ全然右のほうが短いじゃん。
よかった〜
「「「「目を背けるな」」」」
(これはピカチュウではなくお前自身の理性の声)
……絶えず時間が流れる以上、変化しないものはない。変化を無くすことはできない。
とはいえ、変化に善し悪しはある。
時間が経って良くなったら成長、悪くなったら老化だ。これは発酵と腐敗の関係に似ている。
体力、知力、その他諸々のあらゆる能力が、 いずれ「成長」のピークを迎え、腐敗に傾いていく。
誰でも皆、これまでの人生で今が一番老けているのだ。「老い」との向き合い方が下手なのは仕方ないことだと思う。
今現在まだナウなヤングであるところの俺は、 老いに因る保守性を「老害」と呼び嫌忌している。
しかしサッカー部を忌み嫌う俺の内奥にサッカー部がいたように、きっと俺にも立派な老害性が芽生え、見たこともない木ですから、誰も知らない老害になることだろう。
残念ながらこれに抗う術はなく、醜い年のとり方をしないよう用心するのが精一杯だ。
書いてるうちにすごく悲しくなってきた。
俺が生まれる以前にサトシは故郷を離れ、10歳のまま旅を続けている。
だが時間が止まっている訳でもない。
事実、最新シリーズ『サン&ムーン』のサトシは今までの冒険の記憶を引き継いでいて、すこし成長している…らしい。設定年齢は相変わらず10歳だ。
だからきっと、画面の向こうにさえ不死はない。
みな老いていき、数年ぶりに会うオーキド博士は随分小さく見える。
「カピカピ」
水を差すな。
できることなら不老不死になりたいが、そういうのを願うと大体嫌なタイプの不死者にされると星新一とか火の鳥で学んだ。
(肉体が先に朽ちるので悟る以外やることがなくなる)
ますます悲しくなってきた。
気の利いた締め方が思いつかないので、オーキド博士に代行してもらおう。
ピッピカチュウ!
やつぎばや
ときのながれは
フシギダネ
みんなもポケモン、ゲットじゃぞ〜!
(おしまい)
邪悪なパンダと輪廻転生
「死んだらどこに行く?」という疑問に答えるのも、宗教の役割の一つだ。
天国とか地獄とか具体的な場所が用意されているパターンも多いが、そうでない宗教も当然ある。仏教やヒンドゥー教が一例だ。
それがいわゆる「輪廻転生」である。
死んでも魂は朽ちない。別の肉体を与えられて生まれ変わり、そのループを抜け出せるのは限られた者のみ…という世界観である。
ここで問題になるのは「何に生まれ変わるか?」だ。 確かに、お前の来世はカマキリだ!と言われていい気はしない。朝自転車で潰されてるのを見たからだ。
虫より魚、魚より鳥、鳥より人…と、より高級な生物に生まれたいのが共通認識だろう。さかなクンは例外だ。(調べたらクラゲになりたいらしい)
では転生先は何によって決まるか?
それは現世で積んだ「徳」である。細かい定義はさておいて、多分おばあさんの荷物を手伝ったらゲットできる類のものだ。
つまり、前世においてかなり善良だった魂が現世において人間となれるのだ。
ハイここ!
ここがおかしい。明確におかしい。
100年もすれば地上の人間は殆ど入れ替わる。
いわゆる「魂」が一体全部でいくつあるのか知らないが、全魂口(読みかた:こんこう)のうちトップ70億の成績優秀者しか人間になれないはずだ。
ではなぜ悪人がいる?
上澄み70億を使っても悪人が撲滅できないとすると、人間以外の生物にはよっぽど邪悪な魂が使われていることになる。
100人殺して死刑になったシリアルサイコキラーの来世がオキアミだとして、太平洋にはそんな殺人オキアミがウヨウヨ泳いでいることになる。怖。
地球上にオキアミは500兆匹以上いるらしい。
この地球上、殺人シリアルサイコ魂が500兆以上存在する。クジラはそれをバクバク食べてる。毎食。怖。
さすがに怖すぎる!こんな殺伐とした地球は嫌だ。
これはもしや、前提が間違っているのではないか?
考え抜いた末、徳を積んだ先のゴールを見誤っていた可能性に到達した。
前世に良いことをした魂は、こぞって人間に生まれ変わると先ほど考えた。
多分これが違う!
人間という選択肢は、確かに魅力的に映る。実際できることの多様性で言えばトップだろう。
しかし、それ故に苦労も多い。鳥になりたいとか私は貝になりたいとか言ってる人を見たことはないか?野生動物が過労死するか?
人間より目立たず、しかし生活は豊かで、苦労も少ない…
そんな生物がいる筈だ。
いなければ辻褄が合わない。
結論から言おう。
パンダだ。
パンダはよい。
笹だけ食べるので一見バカか?と思うが、これはつまり笹が最高にうまいのだ。きっとそういう身体なんだろう。
タイヤでゴロゴロするだけで人々を癒し、人間は喜んで彼らを養い、子供が生まれれば全国ネットで中継し、祝う。生まれながらのスーパースターだ。動物園こそ彼らの武道館だ。これこそが理想だ。輪廻転生すごろくのアガリは「パンダ」だ。
ちなみに次点で猫がいる。
気ままなイメージ、愛嬌、肉球など、やはり人間にはない魅力がある。
それでもパンダには勝てない。パンダは漢字だと大熊猫で、文字通り猫と熊の上位互換である。
猫がカレーで熊がライスとして、そこにさらに「大」というカツが載ってパンダは完成する。きゅうり二本で構成される「人」の字とは比較にもならない。
優秀な魂はパンダになる。それに次ぐ魂も猫になる。人間になるのは、所詮それらの絞りカスである。
パンダを湯葉、猫を豆腐とすると人間はオカラだ。 オカラときゅうりで美味しくなるビジョンが見えない。
シズル感0。インスタ映えも0。
そんな写真を上げた日には晒され、吊るされ、デカ目、全身を四角く加工された上で鳥葬に晒される。
そしてお前の写真はネットの海を渡り、無数の「いいね!」に呑まれて朽ちる。その身体はシリアルサイコオキアミに食われ、魂は次の肉体を求める。さらなる「いいね!」を得るために…
インスタグラム、こわ。。。
(おしまい)
天狗殺しのメソッド
風が吹くのは天狗のしわざである。
手に持った団扇でバサバサと扇ぎ、それで風を起こしているのだ。
目に見えないのは仕方ない。天狗はものすごい高速で動いていて、肉眼では捉えられないから。
…もういいだろう。
ここまで書いたのは全て真っ赤な嘘である。
天狗はいないし、風は天狗のしわざではない。
何故そう断言できるかというと、より信憑性のある理由を知っているからだ。風が吹くのは気圧差を均一にするためで、さらに辿れば温度変化による大気の膨張・収縮に行き着く。
自然現象を解明する上で、科学はこの上なく明快で便利な武器となる。
が、
しかしまあ難しい!難しい上に内容は幅広く、一生かけても網羅することはできないだろう。
例えば今、この文章はスマホを使って書かれている。しかし俺はその背景にある原理をまったく知らない。
なんか知らないけど文字が打てるし、なんか知らないけどイヤホンから音楽が流れている。怖。
脱線した。何が言いたいかというと、「知らないことの方が多い」だ。ホームセンターにあるモノで地球が丸いことを証明しろ!できる?俺はできない。でも丸い。怖。
…本題に入ろう。
こうした理解していない/できないものを、ひっくるめて「天狗」と呼ぶことにする。
高度な科学知識はもちろん天狗だし、運勢とか人間関係といったものも天狗の一種だ。
実は今、こうして命名したことで本文の役割は9割がた終了した。これ以降俺は、そしておまえは、あらゆる未知の現象や理不尽を「天狗のせい」として片付けられるようになったのだ!
…………………………。
冗談ではない。
ハーンこいつ何言ってんの?みたいな事言うやつは屈強な黒服に連れていかせた。
まだこれを読めているおまえは選民であり、誇るべきだ。\えらい!/
そもそも不可知のものを擬人化する手法は大昔からある。「豊穣の神」とか「雨の神」とか聞いたことあるだろう。分からないもの全てを天狗に押し込める手法は、ある意味で原点回帰なのだ。
それでは、雨や豊穣を神様にして、その後何をしたか。答えは、祀った。祠を建てたり祈ったりした。
科学の、つまりは天狗不在世界のモノサシで言うと、この行為は全くの無意味だ。それでも古今東西、似たことが行われてきた。
すると、こう考えることができる。
求められているのは、実際的な見返りではない。「自分はちゃんと対策したぞ!」という事実ではないだろうか。
つまり「俺は止めたからな!」と言う奴の心理状況である。
仮に雨が降ったところで、祭との因果関係はわからない。「どーせ何もしないでも降ってたわ!」と叫んでもよい。むしろ、現代の見方ではそうするのが自然かもしれない。でも、ほんの数十世代前までは確かに行われてきたことだ。
これは思い込みの力と言い換えてもよい。
偽薬(プラシーボ)効果というやつだ。医者に渡されたというそれだけで、薬と変わらない効果を発揮してしまったなんて実験がある。
被験者が飲んだのはただの小麦粉玉だ。
ではこの効果を「天狗」の概念に応用するにはどうすればいいか?
天狗概念は超自然に対する原点回帰であると先ほど書いた。それと同じことをする。設定を作ってやるのだ。
例えばお盆。
この時期になると先祖の魂が帰ってくる[要出典]。いち早く帰ってきたい気持ち[要出典]を酌んで、往路の乗り物にはキュウリの馬を用意する慣わしだ[要出典]。
バカが編集したwikipediaになってしまったが要旨は伝えた。それノリで決めてない?な設定でもいいのだ。
早速やってみよう。
とりあえず「天狗」を具体的なものに定める。
折角だから少し個人的なことにしよう。最近ツイてないので、これを天狗のせいにする。
次に設定を考えよう。
不運…恐怖…そういったものの擬人化は古来から為されている。霧のように実態がなく…人間が不利益を被ることで存在し…そして不死身…それこそ天狗…
OKつまり日光かニンニク、あるいは白木の杭に弱い。
23時間半屋内にいる今の俺が日光を摂取するのは事実上不可能。白木の杭はamazonで扱っていないのでダメ。(恐竜キットが出てきた)
消去法でニンニクだ。
できるだけ強烈なやつがよい。
なにせここ数日は酷かったのだから!
電車とか!売り切れとか!濡れた床とか!滑るし!
思い出したら腹が立ってきた!!
ウオオオアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
〜HAPPY END〜